21世紀的百物語素描

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中性風呂にようこそ!(2008年)

新井祥の漫画「中性風呂にようこそ!(2008年)」

以下エロ注意…

 

Wikipediaに項目がないのでどうしたもんかと思案してしまいましたが、珍しくChatGPTが「ほとんど」ハルシネーションも起こさず、適切に内容を要約してくれました。一体何から学習したの?

新井祥の漫画『中性風呂にようこそ!』(2008年)は、著者自身の経験を元にしたエッセイマンガです。新井祥は、男性として生まれながらも、外見や生き方が中性的で、性に関する幅広いテーマに関心を持っています。本作では、性別に関する固定観念ジェンダーに対する理解、個人的な経験をユーモアとともに描いています。

 

内容の概要

『中性風呂にようこそ!』は、ジェンダーに関する様々なテーマを扱っています。新井自身の性に関する体験や葛藤を中心に、性別や性同一性、セクシュアリティについての考え方を語り、読者に多様なジェンダー表現や生き方についての新しい視点を提供します。また、タイトルにある「中性風呂」というメタファーが示すように、性別に対して中立的な視点や、自らの性別を自由に考えるスタンスを強調しています。

 

主なテーマ

性別やジェンダーの多様性: 性別に対する二元論的な捉え方を批判し、ジェンダーの多様なあり方を探る。


性自認: 新井祥自身の性別に対する葛藤や気づき、そして自分らしい生き方を模索する過程。

 

ユーモアと社会批判: 性別に関する社会の固定観念ステレオタイプに対するユーモアを交えた批評的な視点。

 

この作品は、ジェンダーに関する問題について、分かりやすくかつ親しみやすいスタイルで読者に理解を促すことを目指しています。ジェンダーに関する知識を広げるきっかけとなる作品です。

×「新井祥は、男性として生まれながらも、外見や生き方が中性的で、性に関する幅広いテーマに関心を持っています。」→○「新井祥は女性として生まれ育ちながらターナー症候群により外観の男性化が進行。その複雑な立場から性に関する幅広いテーマに関心を持っています。」

どうして一番肝心な箇所を間違うかなぁ…「外見や生き方が中性的」の箇所はおそらくタイトル「中性風呂」における「中性」なる言葉の条件付同時発生率分布に引き摺られた結果なのでしょうが。逆をいえば、他の箇所は「情報発信するトランスジェンダーが構成する分布意味論的確率空間における典型的な条件付同時発生率分布に従った表現」と言えるかもしれません。

女性として生まれ育ち、思春期早発症により小学生で女性としての第二次性徴が目立った一方、時折髭が生えたり陰核が肥大化するなどし、30歳時にFTMの友人に相談し心療内科で検査。検査結果を待つ間、「男性ホルモンや男性化に興味を持ち、胸の存在がすごく嫌だったので」、FTMの友人に教えてもらった病院で男性ホルモン摂取と乳房切除を行う。その後、30歳時にXモノソミー(X染色体が一つ)のターナー症候群と診断される。それまでは女性として生活していたが、「男性ホルモンの効き目が強くて、これはまずいと思ってやめたが戻らないのであっさり諦めた」、「女性ホルモンの分泌量が減り、女性的な外観に戻る可能性が低いから、開き直って」男性化を進める。ターナー症候群は内性器と外性器ともに女性で、「男性化」症状はなく、「両性具有」でもない。性別異和になる女性も、一般女性と割合は変わりない。戸籍上は女性のままである。

身体の男性化治療と並行して、家庭裁判所の許可を得て名前を「幸枝」から「祥」へと変更した。女性として生活していた時期に俳優のIKKANと結婚したが、のちに円満離婚し、「仕事上のパートナーとしての関係は現在も良好」と著作中に記すなど[要ページ番号]離婚後も親交がある。新井の祖母の最期を看取ったのも、たまたま見舞いに訪れていたIKKANである。離婚後もIKKANの本姓である新井姓を名乗り続けている。

そういえば新井祥の持ち味は、まさにこうした経験から繰り出される「少女だった頃の自分は、なんか生き別れになった妹の様な感じ」といった他では得られない感慨にあるのですが、そういう部分までは踏み込めていません。

 

そんな感じで以下続報…